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はまゆう群生地 吉母海岸植物群落

下関市の花 ハマユウ(浜木綿)

ハマオモトは海岸に生息し、その形がオモトに似ていて古来からハマユウの名で知られています。暖地性の海浜地植物の代表的なもので、ヒガンバナ科に属します。


ハマユウは、日本の暖地海岸に分布する常緑の多年生草です。7月中旬から8月中旬にかけ、白い花を咲かせます。ハマユウを中心とした吉母海岸一帯の「吉母海岸植物群落」は、市指定文化財となっています。

 

美しい姿と甘い香りが、夏の吉母海岸に彩りを添えます。


下関市指定文化財(記念物)吉母海岸植物群落

昭和44年10月1日指定

大字吉母(里島を含む海岸一帯)

吉母海岸は、本州西端に位置し、対馬海流の影響を受け、その植物景観は、中国地方の中でも特に際立っている。

この海岸砂丘で目立つのは、ハマオモト群落である。

多数のハマオモトを始め、ハマゴウ、ハマボウ、コウボウムギ、ハマナタマメ等、各種の砂丘植物が生育し、これに接する崖には、ホソバワダン、ダルマギク、タイトゴメ、イワレンゲ等、また、樹木には、オオバグミ、マルバシャリンバイ、トベラ、クロマツ、イブキ、その他、各種の樹木が繁茂している。これらは、南方暖地性植物が群落をなし、朝鮮半島系の要素を含み原始に近い状態を保っている。下関市